book2128_128「一括ファクタリング」とはどんなファクタリングサービスのことを意味しているのでしょうか?今回は「一括ファクタリング」について解説します。

一括ファクタリングとは

売上として企業が保有する「売掛債権」を買い取る形のファクタリングサービスのこと

を言います。一般的に「ファクタリング」と言った場合には、この「一括ファクタリング」を意味するのです。「一括回収」「一括支払信託」とも呼ばれます。

売掛債権を一括で買い取るため「一括ファクタリング」と呼ばれています。2社間ファクタリングも3社間ファクタリングも、この一括ファクタリングの仕組みによる分類のことです。

以前は大手銀行の子会社が一括ファクタリングサービスを提供していましたが、大手銀行の子会社の場合は3社間ファクタリングが主であり、売掛先の承諾が必要になってしまうため、最近はノンバンクの2社間ファクタリングが主流になっています。

一括ファクタリングの仕組み

3社間ファクタリング

factoring_shikumi_zu_neo1

2社間ファクタリング

factoring_shikumi_zu_neo2

一括ファクタリングの対象となる企業

売掛債権を保有する企業

一括ファクタリングは売掛債権を買い取るサービスですから、売掛債権を保有していない企業は利用することができません。

現金売買の飲食店などは売掛債権を保有していないので、ファクタリングは利用できないのです。売掛債権は企業間取引で発生するものですから、製品、商品の販売やサービスの提供など、取引先との通常の販売取引・営業活動がある企業が対象となるのです。

一括ファクタリングのメリット

  • 売掛債権を売掛金の入金を待たずして資金化できる
  • 最短即日の資金化が可能
  • 融資やビジネスローンと比較すると売掛債権がある分審査が通りやすい
  • 売掛先が倒産しても、資金化したお金は返済する必要がない = 売掛先の未回収リスクが回避できる
  • 借入ではないため信用情報への影響がない
  • 借入ではないため賃借対照表(BS)への影響がない = 今後の融資への影響がない

一括ファクタリングのデメリット

  • ファクタリング手数料が高い = 年率に直すと融資やビジネスローンの方が低金利
  • 3社間ファクタリングの場合は売掛先の同意が必要

一括ファクタリングの利用がおすすめの方

  • 融資やビジネスローンの審査に落ちてしまった方
  • 融資やビジネスローンの審査に通る自信がない方
  • 売掛債権を保有しているが急ぎで資金調達が必要な方

まとめ

一括ファクタリングはファクタリングの代表的なサービスです。売掛債権を買取るファクタリングと言えば、一括ファクタリングのことと覚えておきましょう。

また、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングではメリットもデメリットも異なるので、どちらを利用するのか?メリットデメリットを把握して検討する必要があります。