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「保証ファクタリング」とはどんなファクタリングサービスのことを意味しているのでしょうか?今回は「保証ファクタリング」について解説します。
保証ファクタリングとは
売掛債権をファクタリング会社が保証し、売掛先が万が一倒産した場合に、代わりに売掛債権の金額を保証額の範囲内で支払ってもらえるサービスのこと
です。
「貸し倒れリスク」を引き受けてくれるのが「保証ファクタリング」というサービスなのです。
保証ファクタリングは、役務の提供から売掛金の入金の期間が長期になってしまう建設業者などを中心に活用されるファクタリングサービスになります。
保証ファクタリングの根保証
根将来発生・増加・減少する一定の範囲内の不特定の債務を極度額まで保証する特約を付した保証を「根保証」と言い、売掛債権額の100%まで保証する保証ファクタリングのことを「根保証の保証ファクタリング」と言います。
下請債権保全支援事業
国土交通省が下請けの建設企業、資材業者の連鎖倒産を防止するために創設した助成制度のことです。
下請の建設企業、資材業者が元請建設企業に対して保有する工事請負代金の売掛債権をファクタリング会社が保証するときに、ファクタリング会社に支払う保証料が国によって助成されます。
建設企業、資材業者の保証ファクタリング利用時の保証料の負担が軽減されます。
- 2016年度の助成:保証料率1/2(上限:年率1.5%)
保証ファクタリングの仕組み
保証ファクタリングの対象となる企業
- 売掛債権を保有する企業
とくに建設企業、資材業者など、先に人件費負担が発生して工事が完成するまで工事代金が受け取れないような「支払いまでの期間が長い、資金繰りが苦しくなる業態」の場合、大口の取引先が倒産すると連鎖倒産に陥ってしまう可能性が高いのです。このような業種で重宝されるファクタリングサービスです。
保証ファクタリングのメリット
- 売掛先の倒産リスク(貸し倒れリスク)の回避
- ファクタリング手数料が安い
- 建設業者、資材業者は国の助成を受けられる
保証ファクタリングのデメリット
- 売掛先が倒産しない場合には支払いがない
- 保証契約に基づいた保証額の範囲内に支払いが限定される
- 利用できるファクタリング会社が少ない
保証ファクタリングの利用がおすすめの方
- 商品提供・サービス提供から売掛金の入金までの期間が長い業態の方
- 大口の取引先の倒産リスク(貸し倒れリスク)が会社経営に与える影響が大きい方
まとめ
保証ファクタリングは、売掛先の倒産リスクを回避するファクタリングの機能のみに絞ったファクタリングサービスです。大口の取引先の倒産リスク(貸し倒れリスク)が会社経営に与える影響が大きい方におすすめです。