3社間ファクタリングの仕組みとメリットデメリット

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ファクタリングの3社間ファクタリングの仕組みとメリットデメリットについて解説します。

3社間ファクタリングとは

3社間ファクタリングは

1. 「ファクタリングで資金調達をする利用会社」
2. 「売掛先（取引先）」
3. 「ファクタリング会社」

の3社で取引をするファクタリングの方法のことを意味します。

1. 「ファクタリングで資金調達をする利用会社」
2. 「ファクタリング会社」

の2社間で行うのファクタリングが日本では主流になっているのですが、世界的にはファクタリングというのは3社間で行う資金調達方法のことなのです。

3社間ファクタリングの仕組み

3社間ファクタリングの場合は

ファクタリング利用会社　→　売掛先（取引先）に

「ファクタリングサービスを利用したので、この売掛債権の入金はファクタリング会社の○○に期日通りに入金してください。」

と伝えたうえで債権譲渡通知で売掛先（取引先）に承諾を得る必要があるのです。

売掛先が債権譲渡通知に対して承諾してから、ファクタリング会社はファクタリングの利用会社に買取額を入金します。

売掛先（取引先）はファクタリング利用会社ではなく、ファクタリング会社の口座に直接売掛債権の金額を入金します。

これが3社間ファクタリングの仕組みです。

3社間ファクタリングのメリット

ファクタリング手数料が安い

3社間ファクタリングの場合は、売掛先（取引先）からファクタリング会社に直接入金されることになります。

売掛先（取引先）の信用調査さえしっかりしておけば、ファクタリング会社は先に支払っている売掛債権の買取額を回収できない可能性は非常に低いのです。

貸し倒れリスクが低いということは、それだけファクタリング手数料は安くてもサービス提供できるということになります。

売掛先（取引先）から一旦ファクタリング利用会社を経由してファクタリング会社に入金される2社間ファクタリングの場合は

• ファクタリング利用会社が別の返済に使ってしまった
• ファクタリング利用会社が倒産した
• ファクタリング利用会社の口座から自動振り込みで引き出されてしまった
  ・・・

というトラブルが発生して、貸し倒れが起こるリスクが大きくなるのです。3社間ファクタリングであればこれらのリスクはありません。

このような理由から、3社間ファクタリングはファクタリング手数料が2社間ファクタリングよりも安く設定できるのです。

3社間ファクタリングのデメリット

最大のデメリットは「日本ではファクタリングが浸透していないため、取引先（売掛先）に伝えると今後の取引に支障をきたす可能性がある」ということです。

「ファクタリングサービスを利用したので、この売掛債権の入金はファクタリング会社の○○に期日通りに入金してください。」

と伝えられた取引先（売掛先）は

「嫌です。」

ということはほとんどありません。

この時点では問題ないのですが

「わかりました。」

と言いながらも、ファクタリングというサービス自体が日本では認知されていないこともあり、「売掛債権を他の会社に売却した＝資金繰りが苦しい＝今にも倒産する会社」と担当者によっては、感じてしまい、「今後の取引は別の会社にお願いするよ。」ということになりかねないのです。

世界的にはファクタリングというのは与信管理のアウトソーシングという意味買いが強いので「ファクタリングを利用する」というのはなんらおかしいことではなく、正常な企業の経営方法の一つなのですが、日本ではまだまだ「売掛債権の譲渡＝経営が厳しい」と思われてしまう状態なのです。

結果として、日本ではファクタリング手数料の安い3社間ファクタリングではなく、ファクタリング手数料の高い2社間ファクタリングを選ぶ利用会社の方が圧倒的に多いのです。

3社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い

まとめ

3社間ファクタリングは、売掛先（取引先）の承諾をえて行うファクタリング方法です。

売掛先（取引先）の承諾を得ることがそれほど難しくなく、今後の取引への影響がないと断言できるのであれば、ファクタリング手数料の安い3社間ファクタリングの方がおすすめなのです。

逆にその不安があるという場合には、ファクタリング手数料が高くても、2社間ファクタリングを選ぶと良いでしょう。

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