buil128_128ファクタリング審査における「ファクタリング利用会社の信用」とはどんな点を審査するものなのでしょうか?今回はファクタリング審査「ファクタリング利用会社の信用」について解説します。

ファクタリング審査「ファクタリング利用会社の信用」とは?

ファクタリングは、売掛債権の譲渡ですから、実際にファクタリング会社にお金を支払うのは売掛先です。

そのため、「売掛先の信用力」がファクタリング会社にとっては重要なのです。

しかし、2社間ファクタリングの場合は

売掛先 → ファクタリング利用会社 → ファクタリング会社

という流れで売掛金が入金されることになります。

このときに売掛先は期日通りに売掛金をファクタリング利用会社に支払ってくれたのに、ファクタリング利用会社が倒産してしまって、他の債権者にお金を回収されてしまい、ファクタリング会社に入金されないという事態も起こりうるのです。

ファクタリング会社はこの事態を避けなければらならいので

「売掛先の信用力」と同時に「ファクタリング利用会社の信用力」もファクタリング審査の要件のひとつとして審査を行うのです。

ファクタリング利用会社の信用って何を審査するの?

ファクタリング会社が知りたいのは、「買取った売掛債権のお金が入金するまでに倒産しないかどうか?」です。

  • ファクタリング資金の使途
  • 資金繰りの状態
  • フリーキャッシュフロー
  • 他社借入件数
  • 他社借入の返済履歴
  • 税金の滞納の有無

などが審査されます。

ファクタリング資金の使途

ファクタリングで調達した資金を他の借入の返済に使うという状態であれば、経営状態はかなり悪いと判断されてしまいます。

資金繰りの状態・フリーキャッシュフロー

毎月の会社のお金が増えているか?減っているか?を見ます。黒字経営であれば当然キャッシュフローはプラスになるはずですので、すぐに倒産するリスクというのは少なくなります。赤字経営でも、減価償却分を排除すればキャッシュフローがプラスというのもOKです。

しかし、赤字経営で毎月お金が減っていく状態、債務超過まで待ったなしという状態であれば、ファクタリング審査も厳しく判断するしかないのです。

他社借入件数・他社借入の返済履歴

他社借入件数が多い、他社借入の返済が遅延しているなどの事実がある場合には、資金繰りが苦しいことを意味しています。この場合、ファクタリング資金もすぐに返済に使ってしまい、倒産リスクが高いことを意味してしまいます。

税金の滞納の有無

税金というのは、他のどの債務よりも優先されて取り立てられてしまうものです。そのため、金融機関は税金の滞納を極端に嫌がるのです。倒産した場合にも、国が最初に取り立てを行うからです。

それでも、銀行融資やビジネスローン審査と比較すると厳しくない

上記の審査項目と言うのは、銀行融資やビジネスローン審査の審査項目とほとんど同じです。

しかし、ファクタリング審査と銀行融資やビジネスローン審査を比較するのであれば、ファクタリング審査の方が審査は断然甘いのです。

「ファクタリング利用会社の信用」を審査すると言っても、「ファクタリング会社に入金されるまでに倒産しなければよい。」という視点で審査をするのです。

銀行融資やビジネスローン審査の場合は、何年、何十年という単位で返済を継続できる会社がどうかを審査しなければなりません。

「30日~60日程度倒産しなければ良い。」というファクタリング審査とは厳しさが段違いなのです。

同じ審査項目ではありますが、ファクタリング審査は銀行融資やビジネスローン審査と比較してかなり甘くなるので、銀行融資やビジネスローン審査に落ちた方でもそれほど神経質になる必要はないのです。

まとめ

ファクタリング審査では「売掛先の信用力」が最重要課題になります。

しかし、2社間ファクタリングでファクタリング会社に入金する前にファクタリング利用会社が倒産してしまっては困るため、「ファクタリング利用会社の信用力」も審査対象になるのです。

ただし、ファクタリング審査は銀行融資やビジネスローン審査と比較してかなり甘くなるため、よほど倒産寸前の状況でない限りは心配する必要はないでしょう。