ファクタリングの仕組み
3社間ファクタリング
2社間ファクタリング
ファクタリングの流れ
1.ファクタリングを利用する会社(依頼人)が取引先に商品やサービスの納品
ファクタリングを利用する会社は取引先に商品やサービスを提供することで、その対価として売掛債権が発生します。
2.売掛債権(売掛金)の発生
通常、この商品販売やサービス提供による売掛債権(売掛金)は納品から1ヶ月~2か月後に入金されることになります。
3.ファクタリング会社へファクタリングの依頼
すぐに資金調達が必要な依頼人がファクタリング会社にファクタリングの依頼をします。
4.債権譲渡契約
ファクタリング会社とファクタリングを利用する会社で債権譲渡契約を結びます。
5.ファクタリング会社が依頼人へ手数料を除いた売掛債権額を支払い
契約が完了すると
売掛債権金額 - ファクタリング手数料 = 入金額
の入金をファクタリング会社がすぐに行います。
6.取引先(売掛先)からァクタリングを利用する会社(依頼人)へ入金
取引先(売掛先)からファクタリングを利用する会社(依頼人)へ請求書通りに入金が実行されます。
集金代行業務委託契約をファクタリング会社と結んでいるので、取引先(売掛先)からの売掛金の回収もファクタリングを利用する会社(依頼人)が行うことになります。
2社間ファクタリングの場合、取引先(売掛先)とファクタリング会社間でのやり取りは一切発生しません。
7.ファクタリングを利用する会社(依頼人)がファクタリング会社へそのまま支払い
取引先(売掛先)から回収した売掛金はそのままファクタリング会社にスライドして入金します。
注意しなければならないポイント
上記の2社間ファクタリングが一般的
上記は2社間ファクタリングの仕組みの解説になります。世界的にはファクタリングというのはビジネススキームの一つとなっているため、取引先に「ファクタリングを利用しているので他の会社に売掛金は入金してください。」といっても、何の問題もないのですが・・・
日本の場合は、取引先に「ファクタリングを利用しているので他の会社に売掛金は入金してください。」と伝えると「この会社資金繰りが悪化して危ないのでは?」と間違った認識によって勘ぐられてしまって、取引停止に追い込まれてしまうケースもあるのです。
そのため、多くの会社がファクタリングを利用する場合には「2社間ファクタリング」を採用するのです。
2社間ファクタリングの場合は、依頼した会社が取引先からの売掛金回収を行う必要があるのです。
まとめ
ファクタリングの仕組みを簡単に解説すると
ファクタリング会社側から見た仕組み
売掛金が入金されるまでの間の回収リスク、倒産リスクをファクタリング会社が負う代わりに、手数料収入が得られるビジネスモデル
利用する会社側から見た仕組み
売掛債権を今すぐに資金化することで、資金調達ができるビジネスモデル。その代り手数料が発生する
ということになります。
ファクタリングにはメリットデメリットもあるため、仕組みを理解したうえで利用する必要があります。